- HOME
- 整形外科
骨粗鬆症
骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気を「骨粗鬆症」といいます。骨粗鬆症により骨がもろくなると、つまずいて手や肘をついた、くしゃみをした、などのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。
がんや脳卒中、心筋梗塞のように直接的に生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗鬆症による骨折から、介護が必要になってしまう人も少なくありません。
骨粗鬆症は痛みなどの自覚症状がないことが多く、定期的に骨密度検査を受けるなど、日ごろから細やかなチェックが必要です。
折れやすい部位
骨粗鬆症により骨折しやすい部位は、背骨(脊椎椎体)、足の付け根(大腿骨近位部)、手首(橈骨:とうこつ)、腕の付け根(上腕骨)です。
背骨が体の重みで押し潰れてしまうことを「圧迫骨折」といい、背中や腰が曲がるなどの原因となります。圧迫骨折が生じても、単なる腰痛として見過ごしていたり、痛みを感じない場合もあります。1カ所骨折すると、その周囲の骨にも負担がかかり、連鎖的な骨折につながりやすいため、早期発見・早期治療が重要です。
治療方法
現在、骨粗鬆症の治療薬が次々に登場し、個々の患者さんの症状や病気の進行度に応じて、選択肢が増えてきました。最近では、従来の治療薬よりも強力に骨密度増加が期待できる薬や、患者さんが継続しやすいように投与間隔や剤型(薬のかたち)に配慮したものもあります。
ただし、きちんと作用があらわれるようにするには、薬の用法を守る必要があります。薬によって、飲むタイミングや、注意すべき点がありますので、よく確認しましょう。
骨折・外傷について
整形外科で扱われる外傷とは、いわゆる「けが」のことです。
転倒や交通事故、スポーツなど要因はさまざまですが、その中でも主に「骨折」を扱っています。
当院では、レントゲン検査や超音波エコーを用いての診断も行えますので、関節の捻りや腫れている場合、骨折の疑いがある場合はご相談ください。
変形性関節症
変形性関節症は、さまざまな原因により関節の痛みや腫れを生じ、それが続くと関節の変形をきたす病気です。膝や足の付け根、肘、肩などの関節に痛み、腫れなどの症状がみられます。変形性関節症は、年齢が高くなるほど男性よりも女性の患者さんが増えてきます。
治療方法
症状の程度により治療方法は異なりますが、主に保存療法と手術療法に分けられます。
保存療法では、日常生活の注意や内服、外用による薬の処方、温熱療法や湿布といった治療を行います。状況に応じて関節内にステロイドやヒアルロン酸の注射を行います。また、当院では理学療法士(国家資格を有するスタッフ)によるリハビリテーションも提供しております。
大部分は、保存療法で症状が改善されますが、保存療法で効果が出ない場合は手術療法の検討も行います。
ブロック注射
ブロック注射とは、痛みがある場所の神経の近くに局所麻酔薬を注射することで、一時的に神経の興奮状態を抑える方法です。
薬物療法に比べて、痛みの部位に的をしぼっていますので、全身への影響が少ないというメリットがあります。
ブロック注射の種類
痛みの場所や症状に対応してさまざまな種類があります。
下記以外にも、肩甲背神経ブロック・坐骨神経ブロック・後頭神経などがあります。
硬膜外ブロック注射
脳から背中の中に縦につながって通っている神経の束を馬尾神経といい、これらを包んでいる膜を硬膜といいます。その周りに局所麻酔薬やステロイドを注射することで神経の伝達を遮断して腰痛や足の痛みを和らげる治療法です。
当院では、腰部硬膜外ブロックを施行しております。(予約制)
仙骨ブロック注射
硬膜外ブロックの1種ですが、お尻の仙骨という部分(尾てい骨の少し上のところ)から局所麻酔薬やステロイドを坐骨神経などの周りに注射することで、痛みの経路を遮断して腰痛や足の痛みを和らげる作用が期待できます。
当日の施行も可能です。15分ほど休んでから帰宅となります。
トリガーポイント注射
「トリガーポイント」とは肩こりや腰痛で、押すと痛いと感じる部分をいいます。そこに局所麻酔薬を注射することで、血の巡りが悪くなって硬くなった筋肉をほぐし血流を良くする作用が期待できます。
機器の紹介
足のステップとハンドルが連動して動きます。全身性の運動の他、手足の単独運動も可能です。
関節の負担を軽くした状態での関節運動トレーニングや、心肺機能向上のためのトレーニングを行います。